auから月20GB容量の新プランが発表されたことでドコモ・au・SoftBank・楽天モバイルの同価格帯のプランが出揃いましたね。
今日は各社のプランについてまとめてみてメリット・デメリットをまとめていこうと思います!!
ahamo

大手3社の中で先行して発表されたahamo。
先行して発表された立場として、他の各社が発表をすると必ず比較対象として上がるプランですね。
ahamoはまだベース部分の発表のみなので、これから付随情報が出されていくと思いますが、まずは基本設計はこんな感じ。

複雑さを排除した、と発表があった通り、これまでの大手3社の料金プランから一線を画すシンプルさで発表当時、大きな話題となった。
現時点で発表されているオプションも無制限のかけ放題を追加する場合の月額1,000円のみ。
なので、基本的なプラン設計は上の画像の内容を理解していればOK。
• メリット
メリットの1つとしては、最大手のドコモ回線を月額2,980円という価格で月20GB使える、という点だろう。
高品質な4G・5G回線、とうたっているので回線としてはこれまでのギガホなどと同等のものが使用できるのだろう。
格安SIMだと通信に不安があるがここは大きなメリットだろう。
また、1回5分の無料通話も若い人には十分なプランだろう。
私もそうだが、電話はもっぱらLINE通話やFaceTimeを使うことが多いので、お店の予約とかで電話は使うくらいなので1回5分で十分だろう。
最近インタビューで明言されたが、ahamo契約もドコモ家族割のカウント対象になることが発表された。
ahamo契約者への料金割引やドコモ契約の家族への電話無制限の特典は付かないが、
・ahamo契約でないドコモ契約の家族のファミ割適用時の人数カウントに含まれる
・ドコモ契約者の家族からahamo契約者への電話はこれまで通り通話無制限
の特典が付くことが発表された。
これは、家族はみんなahamo以外のドコモ契約だけど、自分だけahamoにしちゃったらどうなるんだろう、と心配していた人(←僕のことなのだが(笑))にとっては嬉しい情報だろう。
• デメリット
次にahamoのデメリットについて(というより注意点)についてまとめていく。
・キャリアメールの使用不可
キャリアメールじゃなきゃダメ!!という人にとっては大きなデメリットだろう。
ただ、昔と違いGmailはじめキャリアメールにこだわらずにアドレスを作成できるので、そこまで大きなデメリットではないだろう。
・オンラインのみでの対応
ahamoは人件費削減によってこの価格帯を実現できている、と言われているだけあり、申し込みはじめ諸手続きや窓口は全てオンラインに限定される。
つまり、ドコモショップに行っても申し込みも対応もできない、ということになる。
全てをネットで完結させたい人にとってはむしろプラスであるが、ショップ等の対面対応に依存している人にとっては厳しい。
・3G回線対象外
ahamoは4Gと5Gのみに対応している。つまり、逆を言うと3G回線には非対応、ということになる。
現在の4G・LETの人工カバー率は非常に高いが、一部地域や都内でも場所によっては3G回線になることがある。
それを考えると、普段の利用状況で3G回線を頻繁に使っている人は注意した方がいいだろう。
SoftBank on LINE

次に発表されたのがSoftBankからのプランである。
基本設計・価格はドコモのahamoと同じだが、明確な違いとしてLINEとのコンボ技である。
ポイントとしては、
・LINEのデータカウントがフリー
・諸手続きはLINEで完結できる
という点。
もはや、SNSという枠を超えてコミュニケーション・インフラとなりつつあるようにも思えるLINE。
これを最大限活用できるのがSoftBankのプランになる。
違いは本当にこの点のみ。
キャリアメール使用不可・オンラインのみでの取り扱いなど、デメリット面もahamoと同じ。
LINEをガンガン使いたい人や現SoftBankユーザーに向けたプランだろう。
povo

大手3社で最後に登場したauのpovo。
最後に登場しただけあり、価格は後述する楽天モバイル含めても最安値。
ただし、注意すべきポイントもあるのでまとめていこうと思う。

povoは上の通り基本プランは、
・月容量20GB
・4G、5G対応
・オンラインのみの取り扱い
・キャリアメール不可
という点でahamo、SoftBank on LINEと同じであるが5分間の音声通話無料のプランは入っていない。
povoの特徴は、このベースから好みでトッピングをする感じでプランを足すことができる。
現在発表されいるオプションは、
・5分間通話かけ放題:500円/月
・24時間データ使い放題:200円/24時間
・データ追加1GB:500円
・通話かけ放題:1,500円/月
となっている。
通話プランを分離することでベースとなる基本料金を安くし、必要に応じて契約者が自由にプラスできる、という発想は非常にいいと思った。
注意点としては、最低価格は最安値であるがドコモ・SoftBankと同様に5分間かけ放題プランをつけると+500円で2,980円となるため、価格は横並びになることと、付加するプランによっては価格が他2社よりも高くなること。
個人的には24時間データ使い放題のオプションは、必要に応じて追加できる、という点でいいな〜と思いました。
楽天モバイル

最後に昨年第4極として登場してまもない楽天モバイル。
詳細は以前書いたレビュー記事があるのでそちらを参照ください。↓
ポイントとしては、
・月額2,980円で楽天回線のデータ容量が無制限
・先着300万名限定で1年間無料キャンペーン中
・専用アプリを使用で通話もかけ放題
といったところだろう。
1年間無料キャンペーンが外れたとしても、他3社と同価格帯でギガ使い放題というのは、大きなメリットになるだろう。
ただし、楽天モバイルの注意点・デメリットとして、楽天モバイルの独自回線がまだまだ弱い、ということだ。
以前の記事にも書いた通り、楽天モバイル圏内であれば超高速で通信をすることができるが、安定性にまだ欠けている。
そのため、楽天モバイル圏内であっても自宅などの建物内や地下など電波が入りにくいところでは、auのパートナー回線に切り替わってしまうことが多い。
パートナー回線は月5GBの制限があるので、これは痛い点だと思う。
また、楽天モバイルは自社でiPhoneの販売をしていないのもあり、公式サイトで対応機種を細かくチェックする必要がある。
少し古い機種だと、公式対応していないことも多く、対応していても一部機能が使えない等があるので、申込者が事前に自分の機種がどこまで対応しているのか、というのをしっかりチェックする必要がある。
まとめ

各社プランを簡単にまとめるとこんな感じ。
それぞれ、ポイントとなるところがあるが、ahamo、povo、SoftBank on LINEについては2021年3月提供開始、ということでまだまだ時間があるので、追加の情報発表とかもある可能性があるだろう。
個人的に各社それぞれをおすすめする人が以下のように思う。
• ahamo
・家族がドコモ契約が多く、家族のファミ割等は生かしたい
・1回通話5分まで無料は欲しい
・海外使用も視野に入れている
・すでにドコモ契約者でMNPは手間に感じる
• povo
・すでにau契約者でMNPは手間に感じる
・通話無料プランはいらない
・基本料金を安くして、トッピングを追加する方がいい
• SoftBank on LINE
・すでにSoftBankユーザーでMNPは手間に感じる
・LINEのデータカウント無制限に惹かれる
• 楽天モバイル
・通信容量無制限がいい
・サブ機としての使用を検討している
・楽天回線が安定的に使える圏内での使用を想定している
といった感じだろう。
正直、Wi-Fi環境外で動画視聴をヘビーにするユーザー以外は月20GBで結構満足に使えると思うので、ドコモ・au・SoftBankが狙っているであろう層にとって、楽天モバイルはあまり選択肢に入らない気がする(通信環境の安定性の意味からも)。
あとは、現時点の自分が契約しているキャリアからのMNPをしたいか、自分の使用用途に合うプランを考えて候補を絞っていくと、満足のいくプランをきっと選べるだろう。
ahamo、povo、SoftBank on LINEについては、提供開始までの追加情報を期待して待ちたいですね。